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ワシントンDCに拠点を置くシンクタンク、アーバン・インスティテュート (Urban Institute)によると、25歳以上34歳以下で親と同居している若者は、2005年の10人に1人(11.6%)から、2017年は10人に2人(22.0%)と約2倍に増えました。


参考: Young Adults Living in Parents’ Basements (← クリックで全ページ閲覧可)



このレポートを最初から読んでいくと、性別、人種、学歴、年収、エリアなど、いろいろな属性に分けて親との同居率を分析していて、なるほど!と思わされます。

「だよねー。家の値段がとんでもなく高いエリアだと、ある程度のキャリアが確立できるまでは、住宅ローンどころか家賃だって払えないよね」

とか

「ふむふむ。やっぱり学歴と年収が低いと親との同居率が高くなるのね」

とか、想定内とは言え、数字で見せられると腹落ちするな〜と思っていたんですが….



ワハカ分解とやらで親と同居する要因を分解すると、性別より、人種より、学歴より、年収より、エリアより“親との同居率”を強力に高めるファクターがあるんだそう。


それは......


結婚!




結婚こそが成人した子供が親の家を出て自分の世帯を持つ最大のチャンスで、これがないと、男性も女性も、仕事がある人もない人も、学歴が高い人も低い人も、いつまでたっても実家暮らしをやめられないというわけです。



25-34 living with parents
出典:Urban Institute
一部を筆者が日本語に翻訳



ちなみに、アメリカの平均初婚年齢は男性が29.8歳、女性が27.8歳です。

この第1次結婚ラッシュに乗れた人たちは、30代に入る前にパートナーと新世帯を築きます。

留学や大学院進学で、社会に出るのが数年遅くなった人たちも、30代前半の第2次結婚ラッシュに乗れれば、34歳までに親の家を出て行きます。

このラッシュに乗れなかった人(乗らなかった人)は、実家を出るきっかけがないまま、ズルズルと親元に住み続けるという訳です。




ちなみに、ちょっと気になる「その他43.9%」ですが、その正体は


  1. 低いクレジットスコア
  2. 多額の学生ローン

の2つ。



クレジットスコアとは“信用偏差値”のことで、これが低いとクレジットカードが作れない、住宅ローンが組めない、そして家さえ借りられないのです。

参考: クレジットスコアが低いと、家を借りるのも大変!



また、アメリカの大学の学費は他の先進国と比べて群を抜いて高く、学生ローンを本人名義で借り、卒業時に数百〜数千万円の借金を背負っている学生も少なくありません。

学生ローンの返済だけでも大変な彼らに、家賃など払えるはずがありません。

参考:子供の教育資金とマイホーム。どちらも諦めたくない!





今時の10代、20代はやるべきことが多すぎる!



それにしても、「今時の10代、20代は、自分の頃よりはるかに忙しい」とつくづく思わされます。



アメリカの大学受験は、学業だけでなくボランティアやスポーツも評価の対象になるため、希望の大学に行くためには高校時代から“全方位で”頑張らなくてはなりません。


ニューヨークタイムズによると、公立大学を4年で卒業できたのは全学生のわずか19%

つまり、やっと大学に受かったからといって、ボーッとしていると留年コース決定です。

必要単位を4年で取り終えられるよう計画的に授業を入れ、その合間に就職先とのコネ作りのためにインターンシップをこなす。


さらに、マネーリテラシーをしっかり身につけてクレジットスコアを積み上げる。


さらに、さらに、20代で結婚にたどり着けるよう、生涯のパートナーを見つけ、信頼関係を築き、結婚までの地固めをする。


こんな、一輪車に乗りながら、お手玉を落とさず、コーヒーを飲むみたいな曲芸、無理ですって!

自分がもし今20代だったら、お手玉とコーヒーがとっ散らかった上で尻もちをついているに違いないので、親の家から出ていかない若い人たちを責める気にはなれません。






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